ソラシド、英Cirium定時性世界1位で表彰　髙橋社長「会社全体で強化」

　航空分野の情報を提供する英国の「シリウム（Cirium）」は2月16日、2021年の年間定時到着率調査でLCC（低コスト航空会社）部門の世界1位となったソラシドエア（SNJ/6J）を表彰した。羽田空港にあるソラシドのオフィスで開催された表彰式には、同社の髙橋宏輔社長らが出席。シリウムのジェレミー・ボーウェンCEO（最高経営責任者）は英国からオンラインで参加し、好成績を収めたソラシドを称えた。

　ソラシドはLCCではなくフルサービス航空会社（FSC）に属するが、シリウムは単一機材で運航している航空会社など、LCC各社を中心として「LCC」に分類。LCCの区分は、国連の専門機関ICAO（国際民間航空機関）のカテゴリーに準拠した。2021年の年間調査では、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響による旅客減を考慮し、2021年は6月から12月までの運航実績を対象にした。

　LCC部門の1位となったソラシドエアの定時到着率は97.93％、運航便数は1万3955便、運航の完了・達成率を示す「コンプリーションファクター」は99.01％だった。2位はスターフライヤー（SFJ/7G、9206）で、定時到着率が97.75％だった。3位はタイ・エアアジア（AIQ/FD）で定時到着率が97.47％だった。

　ボーウェンCEOは「2021年はコロナが世界的に流行し『チャレンジングな年』だった」と振り返り、「その中で定時到着率は97.93％だったことは注目すべきだ」と述べ、ソラシドを称えた。

　国土交通省航空局（JCAB）が公表している特定本邦航空運送事業者に関する「航空輸送サービスに係る情報公開」によると、ソラシドの定時運航率は2017年度は87.75％で12社中7位、2018年度は87.16％で12社中7位、2019年度は91.66％で12社中4位、2020年度は98.93％で10社中2位だった。

　ソラシドは2018年から運航乗務員と客室乗務員、地上係員、整備士、運航管理者の各部門が参加する社内横断のプロジェクトを立ち上げ、定時性の改善に向け全社で取り組んでいる。髙橋社長はプロジェクトについて「もともと良くなかった定時性の向上を会社全体で目指し、取り組みを強化した。レビュー会議を地道に重ねたことなどにより、定時性が過去に比べて良くなった」と振り返り、定時性向上に努力した社員をねぎらった。

　シリウムはソラシドに認定証を授与。コロナによる入国制限で来日できなかったボーウェンCEOの代わりに、シリウムの日本・韓国カントリーマネージャーを務める高坂美恵子氏が手渡した。受賞トロフィーは後日ソラシドに届けられるという。

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Cirium
ソラシドエア

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