【北京=読売取材団】北京冬季五輪第14日の17日、スピードスケート女子1000メートルで高木美帆(27)(日体大職員)が1分13秒19の五輪新記録で金メダルを獲得した。前回
大会の団体追い抜きに続く自身2個目の金で、今大会では1500メートル、500メートル、団体追い抜きの銀に続き4個目、通算で7個目のメダルで、夏冬を通じた日本女子の最多記録を自ら塗り替えた。
フィギュア坂本「銅」、複合団体「銅」
ノルディックスキー複合団体の日本は銅メダルを獲得し、1994年リレハンメル大会の金以来7大会ぶりの表彰台。フィギュアスケート女子では坂本花織(21)(シスメックス)がこの種目で2010年バンクーバー大会銀の浅田真央以来のメダルとなる銅を獲得。1位はアンナ・シェルバコワ(17)(ROC=ロシア・オリンピック委員会)で、ドーピング陽性が発覚したカミラ・ワリエワ(15)(同)は4位。今大会の日本勢のメダルは最多を更新する17個となった。
「出し切った」大会7レース目

ようやくたどり着いた個人種目の頂点。高木美帆は信頼するオランダ人のヨハン・デビットコーチと抱き合い、感情を抑えられなかった。「最後に自分の全てを出し切ることができた。もし金が取れなくても、悔いはないと思えるレースができたことがうれしい」
4日前、銀メダルを獲得した500メートルの感覚が残っていた。「同じ感じでスタートを決めるだけだった」。最初の200メートルを17秒60の全体1位タイで滑り、スピードに乗った。最後の1周は2位のオランダ選手を0秒65上回る28秒71で滑って五輪新をマークし、他を寄せ付けなかった。
団体追い抜きの1回戦、準決勝を含め、13日間で計7レースに臨んだ。距離も違えば、団体種目もあり、練習方法も異なる。ピークを合わせるのが容易でない中、唯一メダルに届かなかった3000メートルでも6位入賞。全てで世界トップレベルのスケーターであることを示した。
日本選手団の主将という重責も背負った。「正直、体は限界が来ていた。7レース目で金メダルを取れたことで、サポートしてくれたチームの強さを証明できた」。記憶にも記録にも残る挑戦は、最高のゴールに結実した。(帯津智昭)
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