On board RRS Sir David Attenborough as it prepares for Antarctic trip

　航空分野の情報を提供する英Cirium（シリウム）による2021年の定時到着率調査で、ソラシドエア（SNJ/6J）がLCC（低コスト航空会社）部門の世界1位を初めて獲得した。ソラシドはLCCではないが、Ciriumでは単一機種による運航など効率的な経営を取り入れている航空会社をLCC部門に分類している。 Ciriumの調査で2021年定時到着率がLCC部門世界1位となったソラシドエア＝PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire 　新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響による旅客減を考慮し、2021年は6月から12月までの運航実績を対象にした。ソラシドの定時到着率は97.93％だった。 　LCC部門の全世界2位はスターフライヤー（SFJ/7G、9206）の97.75％、3位はタイ・エアアジア（AIQ/FD）の95.45％だった。また、国内勢ではエア・ドゥ（ADO/HD）も95.45％で5位にランクインしている。 　日本では、LCCは低コストによる低価格運賃という特徴から「格安航空会社」という訳語が充てられることが多いが、正確には「Low Cost Carrier」の名の通り、低コストを実現するビジネスモデルを取り入れた航空会社を指す。 　全日本空輸（ANA/NH）や日本航空（JAL/JL、9201）などFSC（フルサービス航空会社）も早期割引運賃などでLCC並みか下回る運賃を提供したり、逆にLCCが繁忙期などにFSCを上回る価格を設定することもあり、運賃だけに着目して訳語を充てるのはLCCの業態説明として不適切な面もある。一方で、新聞は文字数の制約を大きく受けるため、LCCの特徴を端的に示すものとして6文字で済む「格安航空会社」が定着したと言える。 関連リンクCiriumソラシドエア ・ANA、2021年の定時到着率世界1位　英Cirium調査（22年1月5日） ・ソラシド、初日の出・初詣フライト2年ぶり開催（22年1月2日） ・エア・ドゥとソラシド、持ち株会社設立で22年10月経営統合　独立性は維持（21年5月31日） ・エア・ドゥとソラシド、”中小企業”に　第三者割当増資後に減資（21年5月31日）